『舞台 刀剣乱舞』 シアター1010はこの世の桃源郷だった

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『舞台 刀剣乱舞』観劇してきました。

気が狂う。気が狂った。あの舞台を見て正気を保てる方が正気じゃない。

そう思いました。

シアター1010はこの世の桃源郷だった。

 

 

 

5月13日 19:00の回

日替わりネタ

開演終演アナウンスは不動行光。

伝言役は明石国行。

お茶請けは高野豆腐でした。飲み屋のお通しかよ。

食べたのは三日月。

三日月「この高y」

不動「いらない」

「「・・・・・・・」」

一期「新入りくん、人の話は最後まで聞くように」

三日月「この高野豆腐を食べてみないか?」

不動「い ら な い」

軍議を盗み聞きしていた不動くんに長谷部が気付き、つまみあげたあとにこんな感じの会話。セリフ間違い多々あるかと思います。ニュアンスではこんな感じでした……。

高野豆腐でパーティーしたらそれはもう飲み会なのでは。

 

 

 

■それぞれのキャストさんの感想

 

○三日月宗近役 鈴木裕樹さん

  • 納得のクオリティ。安定感が違う。殺陣の時にしっかりと腰を沈めて踏み込む姿勢がとても美しかったです。手合わせの時と敵対の時で明確に差のある殺陣の動きをしていらして、その切り替えに鳥肌が立ちました。
  • 喋り方や声音などゲームの鳥海さんに似せている印象。笑い方が特に三日月そのもの。
  • ラスボス感があって良かった。ずっとずっと先を見据えているようで、三日月の目にはどんな景色が映っているのか気になってしまう、どこか恐ろしいと思ったのはその美しさと感情を読み取り切れないところにあるのかな。
  • ↑紅白戦の時に山姥切には「織田組の仲を改善するため」と名目を出していたけれど三日月はそれに加えて山姥切の成長も兼ねていたんだろうなあと思いました。ぎくしゃくした織田組に対して山姥切がどう動くか。結果として山姥切は成長し、三日月はご満悦。

 

○山姥切国広役 荒牧慶彦さん

  • マントさばきが美しかった!
  • まだまだ若い、青いといっても良い、伸びしろのある青年というイメージが荒牧くんにピッタリというか、研究したんだな、と節々に伝わってきました。
  • 三日月に対して「このクソジジィ!」って言うの、すごく、よかった。ありがたみ。
  • カテコの時にお辞儀して顔を上げる際に腕を勢いよく持ち上げ、マントをひらっと高く翻してくれて、その時の笑顔と、舞い上がったマントがひらひら降りてくるのが最高に美しかった。
  • 全キャラそうだけど好感度マシマシになる。

 

○宗三左文字役 佐々木喜英さん

  • 見ただけで人語が話せなくなる破壊力を持つ。
  • 未亡人感、人妻感、極妻感
  • 拳、刀の振るスピードの速さたるや。それでいて「戦に出た経験はそう多くはないんですけれどね」とゲームにもあるセリフを言うのでハハハ御冗談をと思いつつその強さに目を奪われる。
  • 生足、生腕オンパレード大感謝祭inシアター1010

 

○江雪左文字役 輝馬さん

  • 和睦感じた
  • わぼみが凄い
  • ひらひらきれい。ウィッグも丁寧で絡まりがなくサラサラなので殺陣をしていると衣装も併せてとってもきれい。
  • 階段を一段飛ばしで駆け上がっているように見えた(気がする)
  • 客降りの際に真横を通られて、風を浴びた。最高の風だった。もし風に値段をつけることができるのであれば、宝くじ一等分でも買えないくらいの価値のある風だった。一生浴びたい。

 

○小夜左文字役 納谷健さん

  • 可愛かった~~~~!100点満点!花丸!
  • 殺陣の時、常に足を広げて姿勢を低くし、下からにらみつけるような眼光で敵に切りかかっている姿がとっても小夜ちゃんでした。
  • 殺すときは確実に首筋に切先を突き立てる絶対殺すマン小夜左文字。
  • 鯰尾くんと一緒に不動くんのお話を聞いているとき体育座りでちょこんとしているのが大変かわいらしかった。

 

○薬研藤四郎役 北村諒さん

  • 最初から最後までつま先からてっぺんまで何もかも最高に格好良かった。
  • 捌ける間際に一言残していく率が異常。(しかも良い声)
  • 劇中なんど「惚れてまうやろ」と思ったか分からない。
  • おみ足最高でした。
  • 宗三が倒れた際、小柄な薬研が宗三の腕を肩にまわして運ぼうとする姿に最高に惚れた。

 

○へし切長谷部役 和田雅成さん

  • 主命を重んじる、たいへん素晴らしい長谷部だった。
  • 馬当番の馬が馬の被り物+全身タイツ+馬のヒヒンみたいなSEに合わせて首を振る、みたいなので「こんなん絶対に笑ってはいけないシリーズで出てきたら一発アウトなやつやん」ってめっちゃ笑いそうになったんだけど、それを長谷部がなんの疑いもなく丁寧にブラッシングするからもうアウトーーーーーってなった(爆笑)
  • 怒鳴り声がビリビリ来た。気迫があって熱量もある。
  • それなのにカテコの時のほほえみの爆弾。ありがとうござい~まァす!

 

○不動行光役 椎名鯛造さん

  • 鯛ちゃんが不動くん役と知ったとき、不動くんをゲームで保護しておらずキャラをつかめていなかったのですが、追々ゲームで不動くんに触れて真っ先に「これは難しいキャラだぞ」と思いました。それでも鯛ちゃんなら絶対キャラの魅力を何倍にも膨れさせて演じてくれる、そんな思いがあって、その思いは間違っていませんでした。すごく良い不動行光でした。
  • ゲームでは「あの時、これが出来ていれば……(誉時)」「今更強くなってもなあ……ううっ……(ランクアップ時)」のセリフを聞いて、まだ前を向けていない子なんだなという印象でしたが、舞台の不動くんはそれが吹っ切れたんだな、という感じでこれからもっともっと変わっていくんだろうな、微笑ましいなあと思えるキャラクターでした。
  • 等身大だった。

 

○一期一振役 廣瀬大介さん

  • ロ、ロイヤルーーーーーー!!!!!!!!!
  • 立ち居振る舞いが優雅で鮮やかでした…足の運び方めっちゃきれいで着地の仕方とかすごく丁寧でした。
  • 戦闘中のちょっと怖いくらい冷徹なイメージがすごくゾクゾクきた。丁寧な口調なのに温かみがない。だけど鯰尾とかと話すときはすんごいふんわり優しくてスイッチの切り替えにドキドキした。
  • 手足がスァッとしてる
  • 不動くんを「新入りくん」と呼ぶのが好きだった

 

○鯰尾藤四郎役 杉江大志さん

  • かわいいーーーーーーーーーーーー
  • お目目がくりんくりんしててめっちゃ愛され少年
  • 偵察で小夜ちゃんと一緒にコソコソしてるのが最高キュート
  • 「(過去なんて)振り返ってやりませんよ!」の力強さ

 

○燭台切光忠役 東啓介さん

  • 本当に日本人か?(身体のバランス的な意味で)
  • 動いているどこを切り取ってもブロマイドになる
  • 足の長さどうなってるんです
  • 腰の細さどうなってるんです
  • イケメン スァッとした胴体 キュッとした腰 足もスァッ
  • 声音を似せている感じが最高でした
  • 「待たせたね!」(わりと別に待ってない)

 

○鶴丸国永役 染谷俊之さん

  • 三日月とは違うボス感あった。裏ボスともまた違うしラスボスともまた違うんだけど底知れぬ敵に回したらヤベェ感
  • 殺陣で結構ピョンピョン跳ねてた。動きの多い殺陣で何より楽しんでるって感じがして、戦闘に怯まないむしろ生き生きしてる感じがイメージする鶴丸にピッタリでした
  • 驚きが大好きで常に楽しいこと探しててニコニコしてて人間味あるキャラクターなのにどこまでも人間離れしていて「あーこれは付喪神」となる美しすぎるバランス
  • とにかく存在が倒錯的

 

森蘭丸役 丸目聖人さん

  • とっても愛らしいお顔立ちの方でした
  • 不動行光を信長様からいただいた後にウッキウキしてるのがとってもかわいい

 

明智光秀役 窪寺昭さん

  • でらさんだもん、最高って決まってんじゃん
  • 明智光秀はいろいろ描かれているけれど今作の明智光秀は自分の中の織田信長を「主君である織田信長」のまま終わらせたかった、みたいな少し複雑な心境を抱いているのでそこら辺の感情の機微の演じ方に引き込まれました

 

○アンサンブルの方々

  • ビジュアルがはっきりとわかる出方があまりなかったのでそれぞれ見分けることは難しかったんですが四人一斉のバク転とかめっちゃすごかった。鳥肌。

 

 

■全体を通して雑多に感想

 



取りあえず細かいことは置いといて真剣必殺ヤバすぎましたね!!!!!!!!!!


薬研→長谷部→不動→宗三でしたが、

突然肌蹴た薬研が出てきた時は頭真っ白になりました。

 






 

 

 

うっっっっっっっっ、わ

 

取り敢えずオペラグラス構えた。

やっばい。汗が肌をなまめかしく流れているのが分かる。スゴイ。なんだこれは。混乱。

 

薬研「柄まで通ったぞォ!!!

 

つよい。

はあ、つよい。これが薬研ニキ。

 

長谷部くんはとにかくやらしかった。

お衣装がストラとか元々縦のラインが強調されてるデザインなので、お洋服の隙間から素肌が丸見え!みたいな感じで。たまんねーーーわこれ

 

不動くんは意外としっかりした身体つきが拝めておホホホってなりました。おホホホって。心の中で。

 

そして、不動くん来たら次は宗三だと、確信。心が震える。指先も震える。オペラグラス越しの視界もブレる。オペラグラス降ろす。宗三くる。

 

 

 

 

 

 

無。

 

 

 

 

 

言葉も出ませんでした。脱ぎ方はゲームの真剣必殺なので左肩剥き出しの刻印見放題スタイル。

 

宗三「これが、皆を狂わす魔王の刻印です。(刻印見せながらなんかめっちゃセクシーなポーズ)

 

そりゃ狂うわ。

 

刀ミュみたいにライブパートが刀ステにもあったなら「♡刻印♡見せて♡」の団扇自作して振りたいです。いや〜えっちでした。オペラグラスで乳首ガン見したろと意気込んだんですけど下ろした桃色の髪に阻まれて拝めませんでした。でも逆に隠されてる感じがまた最高に耽美さを演出してました。どう転んでもエロかった。

 

真剣必殺最高過ぎたので是非ぜひ他のキャラも拝みたいです。

個人的に江雪左文字が本当に拝みたい。

 

 

 

話はかわって

殺陣でみんなそれぞれ個性のある動きをしていらして、打刀組は片手で持っている鞘もうまく扱っていてとても目が楽しかったです。

 

OPではみんなが入手時のセリフを言いながら歌を歌う。自己紹介パート。刀帳のポージングもしていました。

ゲームのセリフが多々あって、出陣・内番・本丸ボイス・刀帳の説明書き、いろいろ組み込まれていたので観劇中「あ、このセリフあれだ!」と思うところが多々あって、ゲームファンの方とっても嬉しいだろうなあとニヤニヤしました。

不動くんの内番セリフがちゃんと織田組を前にした時の専用ボイスだったり。細かかった。

 

ストーリーとしては公式サイトのあらすじにある通り。

刀剣男士が「それぞれに抱える歴史(物語)」に葛藤するお話でした。

 

冒頭の大阪(一期を隊長に鯰尾/小夜/江雪/燭台切/鶴丸が出陣)ではゲーム回想でもあった鯰尾と一期のシーンがあり、またそこで江雪は戦場で迷いを見せる。

一期はいまだ微かに迷いを見せる鯰尾を導き、江雪は迷いを見せたことで弟・小夜が自分のせいで傷ついてしまったのを見て誰かのために戦うことを選ぶ。

みんなそれぞれ抱えている歴史をもとに葛藤し、そして戦う道を選んでいるんだな、と鮮やかな殺陣を見ながら感じました。

 

そして山姥切と三日月が月見酒をするシーン。

三日月に月の感想を聞かれ、悩んだ末に「美しい」と感想を告げる山姥切。

そこに「今あの月に『美しい』という心が宿ったぞ」と返す三日月。

いつかあの月も顕在するかもしれない、そしたらそれはとても美しいのだろうな、とも。

ここのシーンとても良かったです。

三日月・山姥切=かつての刀匠や主。

月=まだ心を宿していない刀剣だった頃の刀剣男士、かな。

刀だった彼らもたくさん美しいと言われたと思います。そうでない子たちもいるかもしれないけれど、その全てが「心」となって今の刀剣男士になり歴史になる。

刀剣男士は感情を持つ歴史そのものだな~思います。

時に歴史に苦しめられる刀剣男士たちだけれど、その歴史を作った元主や刀匠も苦しんでいたからこそ。だから三日月が「すべてが周っている」みたいなことを言っていたのは凄く興奮しました。三日月はどこまで見ているのか、そもそも三日月は自分の中の「歴史」をどう見ているのか、気になります。(鶴丸や燭台切も今作では己の歴史に関しては触れていなかったので今後描かれたらとても嬉しい)

 

 

明智光秀織田信長を討つため、森蘭丸はそれを食い止めるため。

森蘭丸織田信長を主君とし、守る。忠義のため立ち向かう。

対す明智光秀は「己が大義のため」立ち向かう。

二人とも互いにそれぞれ条理があって、絶対悪がいない戦いが個人的に刺さりました。

それぞれの視点で描かれる「織田信長」の姿はどれも本物で、だからこそ今作で明確な役を持った「織田信長」が登場しないのが良かったなあと思いました。

この二人の思い描いた織田信長と、たどった歴史が刀剣男士にも継がれてるんですよね。熱い。

 

そしてその織田信長と所以のある刀剣男士たちの葛藤。熱かった~。

本当に不動くんの役回りが良かったです。まだ顕在したばかりで「刀剣男士」という自身に困惑してる感じ。

作中でどうしても大好きな信長様を殺さなきゃいけないって時に「教えてくれよ長谷部!教えてくれよ宗三!教えてくれよ薬研!」って自分よりも長く「刀剣男士」としていた、そして同じ信長の刀として存在している面々に叫んで

「歴史がなんだってんだ!俺達はそんな理不尽なことと戦わなくちゃいけないのかよ!?」

という言葉を投げかける。

このセリフはすべての刀剣男士に当てはまるなあ……と。

それこそ冒頭の大阪の陣で燃える自身を思う鯰尾や一期もそうだし、和睦を重んじる江雪も、復讐心にかられる小夜ちゃんも同じ。

思わず泣きそうになりました。

その上で最終的に明智光秀に「お前の歴史を生きろ」と言う不動くんの言葉が刺さりました。そう言った不動くんも自分の歴史を生きなきゃいけない。それは織田信長本能寺の変で死ぬ歴史。その歴史を不動くんは受け止めたんだな、と。

 

そしてカーテンコールでみんなが名前の入った傘をくるくる回して登場するの最高でした!

最高!ずるい!ありがとう!泣く!!そんな感じで見ておりました……

テルジヨシザワ氏がED曲を作られたぞ!というのはツイッターで知っていたのですが(テルジ氏は幕末Rockでめちゃくちゃ崇拝してる)(幕末Rockの楽曲を作られている)もうあの傘ぐるんぐるんで楽曲ドーンは鳥肌立ちまくりでほぼ鳥になってました。

カーテンコールなので拍手喝采でしたがじっくり聞きたいのでCD出してください。お願いします。

 

カテコのお辞儀で左文字のお辞儀が江雪は片足を引いて足をまげてのお辞儀、宗三は江雪と足は同じで胸元に手をあててお辞儀、小夜は足をガッと開いた状態でお辞儀、という感じで最高でした。衣装の関係もあったのでしょうか。ともかく兄二人が頭を下げるのではなく足をまげてお辞儀をする姿が最高of最高。

 

 

最終的に歴史は守られ、事なきを得ましたが実際あそこで普通に刀の名前で呼び合ってる刀剣男士見られて大丈夫なのかい、とか思いましたが野暮かな。

あと結局突然敵の歴史修正主義者が強くなった原因とはなんだったんでしょうか?

歴史があと一歩で修正できるのに!ってところまで来たから強くなった、という感じなのかな、と思いつつ三日月が意味深な言葉を残していたので合わせて不穏な要素が残っております。キャラクターも豊富ですし次回作とかこれからもとっても楽しみです。

 

再演・続編たいへん楽しみにしております!

その際はもっと大きなハコか公演回数を増やすとか、いろいろお願いします!

ユーザー数100万とか言ってるのに700人のハコは収まりきらないよ~!

 

そんな感じで非常に雑多な感想でしたが、刀剣乱舞とても楽しく見ごたえのある舞台でした!